よくある質問

Q1.鍼灸治療で痛みが改善する理由

A1.鍼灸による局所刺激が、鎮痛系への作用、筋緊張緩和、血流改善などを促して痛みを抑制します。

Q2.鍼治療の副作用があるのか?

A2.鍼治療の副作用には、①皮下出血・血種、②体調不良、③抜針後の痛み、④刺入時・刺鍼中の痛み、⑤出血、⑥症状の悪化、⑦刺鍼部のかゆみや発赤、膨張などがあります。①皮下出血・血種はほとんど1cm未満のもので、通常1週間から2週間ほどで消失します。②体調不良には疲労感、眠気、めまい、吐き気、失神(血管迷走神経反射)などがあります。③及び④の刺鍼に伴う痛みは完全に防ぐことはできませんが、刺鍼前後に刺鍼部を揉むことで軽減することができます。⑤出血の多くは微量であり1分以内に止血できるものがほとんどです。⑥症状の悪化の半数は痛みに関するのです。鍼灸は生体に適度な侵害刺激を与えることで身体が持つ鎮痛機構を活性化させて痛みを緩和します。しかし、過剰な刺激はかえって悪化を招くこともあります。

©『鍼灸のことが気になったらまず読む本』編集者:寺澤佳洋(医師・鍼灸師)、発行:2022年、発行者:中外医学社